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タグで日記を手打ちするのが面倒になった、 ダメな感じの人が書く、 タメにならない日記。
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なにそれびっくり…HAHAHA

【STK*9 ... short story+1, attack with idols】
・蝶の巣食った蜘蛛の巣の真ん中
・戦士宣誓

とりあえず私のほんとだめだと思う癖というかなんというか、
あれこれいっぺんにやりたくなる妄想といいますか
片方終わってないのに次のに手を出しちゃうあたりというかつまり
何も終わるわけがないんです!よ!!このやり方!!/(^q^)\
もっと効率良くといいますか…生産力あげたい

思いつきで書いたらただのリア充ばくはつしろになったこれこそ駄文



***
「なぁなぁ、彼女ってどんな人?」

どんな人、と言われても。そもそも彼女じゃないし。
なかなか返答に困るこの話題は、かと言って避け切れるものでもなく、なかなか扱いが難しい。
いっそ独り身ですと言えればいいのだけど、もう随分長い職場でその言い訳は使えないのだ。

「どう、って言われても…?」
「年上?年下?」
「同い年だよ。」
「へー!学校のひと?」
「うん。高校のときの。」
「じゃあもう長い?」
「えーっと…5年?くらいは…?」
「うわーすごい!長いなー。」

えらいえらい、と肩を叩かれるも、なにが偉いのかまったくよく分からない。とりあえず曖昧に笑っておいた。
この手の話題の、謎の勢いに敵う気がしない。男でも女でも。

「で、どんな人?写真ないの?」

これも困る。すごく困る。
別に隠してるわけじゃないけれど、この話の流れで「彼」の写真を見せたりしたら、
話が数倍に膨れ上がるのは目に見えている。面倒、とまでは言わないけれど、おいそれと話したい話題でもないのだ。
最近やっと機種変して(正確には、やってもらって)空っぽのケータイが、逆に有難かった。
それでも相手は諦めてはくれないが。

「じゃあじゃあ!顔は?似てる芸能人とか!」
「うーん……オレぜんぜん知らないからなぁ…。」
「かわいい系?綺麗系?」

「、、、美人、かな?」


言いながら正直、自分の頭の上にはてなマークが浮いていたことは否めない。
そろそろ戻るぞ、と休憩を切り上げる先輩の言葉で、なんとかその話題は終わった。

***

「ねぇ、璃央ちゃんはどう思う?」

かくかくしかじか、家に帰ってからそのことを璃央ちゃんに話してみた。
ちなみに当の本人はついさっき帰ってきたばかりで、今は風呂に入っている。

「うーん。美人っていうのも、わからなくはないけどねー。」
「でしょ?顔立ちがさ。」
「実はキレーな顔してるもんね。見慣れたけど。」

綺麗な顔。それは間違ってないのだろうけど、どうにもオレは、自分でまったく腑に落ちていない。
語彙力の問題なんだろうか。それ以前に「なんか違う気がする」、とずっとつっかえているのだ。
うーん、とオレが頭をひねっていると、璃央ちゃんがじっとこちらを見つめる。

「岸太はかわいい系だもんね。」
「え、ええっ?!オレ?!かわいくないよ!」
「かわいいわよ、ハラタツ。あーもう、なんであたしの回りの男って、」
「そんなことないって!オレは普通だって!!確かにあい」

あ、と頭の中でひらめいた。そっか。そうだよね。
そのときちょうど、風呂から上がったらしい戒が肩にタオルを引っ掛けてやってきた。
髪はまだ濡れている。彼の髪を乾かすのはオレの役目だった。

「おつかれ。ここ座って、」
「ん。…なに話してた?」
「んーとね、」

ふわふわ、タオルで濡れた髪を揉みながら、オレは璃央ちゃんに目で話題を振った。
璃央ちゃんは戒の足の間に腰を落ち着けて、スマートフォンをいじっている。
三人して縦に並んで座る、最近の風呂上がりの定位置だ。

「あんたらがムカつくって話よ。」
「はぁ?なんだそれ。」
「ちがうよー、戒がかわいいねって話だよ。」
「はあ?!?」

顔を真っ赤にした戒が、抗議するみたいに振り向いたけど、だからそういうのがかわいいんだって。
美人でも、綺麗でもない。多分オレの中で、この人はすごくかわいい人なんだ。
昼間の話からやっと納得できて、オレはひとり頷いてみせる。

「うん。かわいいよ?」
「…お前なに言ってんだ。」
「ねぇ、璃央ちゃん?」
「あたしに振んないでよ。どーせあたしは可愛くないわよ。」
「そんなことない!戒とは違うけど、でもかわいいよ!」
「どこがよ。言ってみなさいよ。」
「…この前ちょっと化粧してたの、可愛かったけど。」
「えっ?!……えっ、いつのはなし?」
「ほらー、かわいいよー。」




「どないしよ璃弌、なんか俺、」
「うん。」
「段々アレに耐性ついてきたわ。つかなんや見慣れてきたっていうか。」
「うん。」
「なんかもうええやん。幸せそうやんあいつら。なんなんもう。」
「僕ですら諦めというかもう悟りの境地だもん。リア充ばくはつしろ。」
「なー、ばくはつしろー!」



*おしまい*
英田さんは、ちゃんと女子として璃央ちゃんかわいいなって思ってる。ツンデレだし。
璃央ちゃんはほんとは、英田さんのことかっこいいって思ってるところもある。言わないけど。
岸太くんは「どこがかわいい?」って聞かれたら、素直に「ぜんぶ!」って言う。可愛すぎつらい。
リア充ばくはつしろください。
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