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タグで日記を手打ちするのが面倒になった、 ダメな感じの人が書く、 タメにならない日記。
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ほもー! ってつぶやきたくなることないですか。ないですか。
多分わたし足りてないんだと思います。ほもほも
基本的に(作品に対して)愛は長く深くなタイプなので
思い出したかのように以前のジャンルの小説諸々を漁ってはチャージしてます。
要はチカダテまじうまです。多分私にしては割と珍しいくらいの漢×漢じゃないかな笑

そういえばホワイトデーでしたね今日!びっくり!!
うちの子ホワイトデーは璃弌がめっちゃ頑張るんですかね。うん。
戒と璃央はそれなりにバレンタイン・ホワイトデーやると思うんだけど、
岸太くんとはそんなにやらないんじゃないかなって常常思います。普段がでろ甘なので(…)。
というか戒岸に関してはあんまり物のやり取りのイメージがないのが正直なところです。
シェアハウスからこちら、家に帰ればほぼ毎日顔を合わせて一緒に寝てるので
段々私物が共有化されるタイプだと思う。お洋服なんかサイズほぼ変わんないからもう
どっちが着てもよくね?ってなってたりとか。だって箪笥一緒だし。
買い物しても「どうせ一緒に使うでしょ」っていうのがあるからプレゼント感覚はない。
彼シャツとかその手の萌えはこの二人に求めるものじゃなかった…(´・ω・`)
あと本当は、円ちゃんと鈴ちゃんのバレンタイン・ホワイトデー話をなんとかしたかった
っていうか頑張れ鈴ちゃんわたしちょう応援してるんだよっていう 妄想なう。

そして続きはまったく関係ないけど進撃のきたゆき序章です。
だいぶ荒削りだから修正するかもしれない。このやっと始まった感!






***

この世界は、分かりやすく不平等だった。
とくに出自というのはそれが顕著で、かつ如何程にも変え難く、
精々出来ることといえば「それ相応の」生活を送りつつ、「上」のやっかみを買わない様に、
ひそやかに不平等さを享受することくらいだった。
現状に満足していた訳ではない。ただ、現状を打破してまで手に入れる価値のあるものが、
「上」などにある訳もないと思っていた。
だから、不平等さで言えば下、よくても下の中ほどの土地で細々と生き長らえていた俺は、
その男にとってはゴミ程の価値でしかない、はずだった。

「ははっ、ほんとだーすごいすごい!ねぇ、そこの少年。ちょっとおいでよ。」

下等に向ける侮蔑でもなく、下賤に向ける好奇でもないその男の奇妙な興味が、
俺には理解できなかった。


---


「サエちゃーん!!ねぇ、うちでご飯食べるでしょ?一緒に食べよ??」
「…マドカ。」

ぼんやり下町を歩いていると、駆け寄ってきた頭一つ小さな子ども。名をアオイ・マドカという。
いつだったか、裏路地でゴロツキにたかられていたところに手を出して、結果として(ついでに)助けてやると
やたらと懐いてきた子どもだった。赤茶の髪と瞳。よく泣いては笑う、子どもそのもの。
俺と同じ土地に生きてはいるが、父親も母親も、小さいながら帰る家もある、比較的「恵まれた」子どもだ。
お礼がしたい、と初めて手を引かれ連れていかれた日、俺はどうにもこの幼い手を振り払えなかった。

「…行かない。お前はさっさと帰れ。」
「えーなんでなんで!一緒に食べようよー!」

そもそも「家庭」が成り立たないことが普通なこの土地で、食事をあつらえることが何程のことなのか、
子どもの脳内はおめでたく、いまいち分かっていない。
俺が家に連れていかれたときの、両親の引きつった顔を思い出す。あれが普通の反応だ。
ゴロツキにたかったゴロツキに、出してやる食事なんてあるわけがない。
いつも通りに誘いを断ったことに不満をたらしながらも、子どもの興味はからりと次へ転がっていく。

「?これなあに、サエちゃん。」

子どもが指さしたのは、俺の腰に刺さった四角い紙切れだった。
明るく白い色をしたそれは、この土地に似つかわしくない。

「…さあ?貰った。」
「ふうん。」

子どもが、紙切れを広げる。中には、赤く上品なインクで、何かが書いてあった。

「なんか、きれい。」

ひらひらと、子どもが紙切れをひるがえす。
そうだな、と言いながら過ぎったのは、あの男の言葉だった。
『まぁ突然なんだけどさ。考えてみてよ。』
調査兵団に入らないか。この紙切れを渡した男はそう言った。


---


なにかとやたら絡まれる。
この土地では日常茶飯事のことで、俺は今日も今日とて絡まれたゴロツキを返り討ちにしただけだった。
関わらないように、自分に被害が及ばないように、と視線も足並みも不自然に流れるこの土地で、
ゴロツキの身ぐるみを剥いでいる俺に興味の目を向けるその男の存在は既に異様だった。
睨めつけてもひるむどころか、男は手招きをする始末で、俺は渋々と3歩だけ歩み寄る。
手足のリーチは、男の方が長かった。

「ふーん…なるほどねぇ、ちょっと小さいくらいかな?」
「……なにが言いたい。」
「いやいやこっちの話。気にしてたらゴメンね。」

悪びれもせず、言いながら男は考えるように首を傾げる。
我ながら気は長くない方だ。既に腹立たしさこの上なく、いつもであれば即座にぶちのめすのだけど、
何故かこの男に対してその気は起こらなかった。
子馬鹿にしているというよりは、只の感想のようで、怒るに怒れない。
それでも気に食わないので、じとり、と音がするほど睨みつけると、男はくしゃりと笑いながら肩をすくめた。

「そんなに睨まないでよ、こわいなぁ。」
「………。」
「俺はキタ・リヒトっていうの。一応調査兵団やってます。」
「なんの用だ。」
「キミ、調査兵団にならない?」
「はあ?」

調査兵団とは。そもそも兵団とは、こんな底辺の土地に住まう輩がなるようなものだったろうか。
それはさて置いても、このふざけた男が調査兵団だという。信じられず、男の風体に目を凝らせば、
腰に剣こそ刺していないものの、確かに両足には特徴的なベルトがきっちりと巻かれていた。
じろじろと訝しげな視線を浴びても、男が怯むことはない。至ってマイペースだ。

「いやね、うちも人材不足なんだよねー。どうせなら優秀な即戦力が欲しいじゃん?」
「…わけの分からないことを言うな。」
「キミ向いてると思うんだよねー。うん。久々にいい感じ。」

男は勝手に一人で納得していたが、そんなものに付き合ってやる義理はない。
それでも今のところ、ぶちのめす理由もないので、俺はさっさと踵を返すことにした。

「あっ、ちょっと!ねぇ、名前教えてよ!」
「………。」

教える意味がない。理由も義理もその気もないのだと目で訴えれば、
拍子抜けするほどに男の物分りは早かった。
仕方ないなぁと一人ごち、男はなにやら荷物から取り出してこちらに渡す。
…うっかりそれを手に取ってしまったのは、その赤い文字に目を奪われたからだ。

「まぁ突然なんだけどさ。考えてみてよ。興味出たらこれ持って内壁においで。」
「…なんだ、これは。」
「んー、まぁ、案内状みたいな?あれば通してくれるし、俺のとこまで来れるよ。」
「誰が行くか。」
「まぁまぁ。じゃあね、少年。また来るよ。」

言いながら男は去っていった。細長い均整のとれた後ろ姿は、すぐに見えなくなる。
こちらに手を振りながら「またね」と笑うその様は、まるで子どものようだった。

「…………。」

関わるべき相手じゃない。今までの経験がそう言っていた。
出自というのは凡そ、身なりでわかる。
このちっぽけな埃っぽい壁の中だというのに、男の肌はもちろん服さえ煤けていなかった。恐らくあれは「上」の人間だ。
そういう輩と関わると禄なことが無いことは知っていた。「下」というのは何をしても「上」に逆らえない。
だから恐らくきっと、関わるべきなんかじゃない。

ただ、捨て置くには勿体無いな、と。
渡された紙切れに並ぶ、細い糸が絡み合ったような文字が気になっただけだ。


つづく!!

***
・一応年齢設定は、きた氏が23でゆっきーが20。あおい君はなんと10才!笑
・ネタバレになるかわかんないけどきたは貴族出のぼんぼん。わがままが通っちゃうタイプ。
・原作漫画読んでないのでほんとさぐりさぐり。
・この後書けるか我ながら心配なのである_(:3 」∠)_
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