まじで暑いんだってばよ…

お陰でお休みだってのにまったく使い物になりませんでした。わたしが。
ある程度環境と睡眠とエネルギーが整ってないと妄想アウトプットも
出来んのだよ…なんと世知辛い世の中よ…(違

夏は嫌いだ。というか暑いのがいけない。
冷房に当たりすぎるとだるくなるし、かといって暑い中ゆだっていてもだるくなるし、
どうすれば快適に過ごせるのか未だにさっぱり分からない。
テレビからは毎年「例年を超える猛暑」なんて言葉が流れてくる。殺す気か。
学生からこちら運動を怠ってきた自覚は多少あるので、正直俺は体力に自信はない。
日中外を歩くとふらつくことだってあるんだから、極力空調で適温に整った場所で過ごすようにしている。
まぁ何が言いたいかといえば、風呂上り、自分の寝室がそこそこ冷えるまでアイスを食べながら
俺がリビングでだらだら過ごしていたとき、ようやく彼が帰ってきたのだ。

「ただいまー、あづいー！！」

おおよそ彼の帰宅時間は、俺より早いことが多かった(そもそも俺の仕事が長引くことの方が多い)。
ただまぁ、時折タイミングが重なると今日みたいに俺の方が先に寛いでいることがある。
自転車で帰ってきたらしい彼は見るからにじっとりと暑そうで、
リビングの住人に風呂が空いていることを確認するあたり、即行で汗を流すつもりなんだろう。
挨拶もそこそこに部屋へ引き上げる彼の後を、なんとはなしについていく。だって同じ部屋だし。

多分俺は、夏じゃなくて、暑いのが嫌いなだけなんだろうな。


***


がちゃり、部屋のドアを開けると中は暗かったが、ひんやりと涼しい。
さっさとシャワーを浴びて汗水を流してしまおうと、着替えを取り出していると、
もう一人の住人が部屋に入ってきた。彼はもう眠るのだろうか。

「おかえり、」
「ん、ただいま。今日は早かった」

んだね、と続くはずだった言葉が続かない。別に口を塞がれているわけじゃない、
ただ後ろから抱き締められて耳元に唇をあてられた、それだけだけど。あたる息がぞわぞわする。
驚きのあまり(だって彼が唐突だから)ひと呼吸飲み込んでから、言葉を探す。

「…ちょ、と、戒。どうした、」
「んー…？」

言葉にならない彼の声はゆるゆると溶けかけていて(眠いんだろうか)、
その唇がさっきから耳裏から首筋まで触れるものだから身体が震えて仕方ない。
息づかいの隅々まで拾ってしまう耳がうらめしい。
すん、と香りを吸おうとするそれに、一層顔に熱が集まる。

「ばっ、か！まだオレ風呂入って、」
「んー…だって俺、すきだし、」

なにが、なんて問う前に、ぺろりとあたたかい舌が首筋を舐めた。ぞくりと肌があわだつ。
まるで猫みたいなそれなのに、段々と掛かる息が熱を帯びてくるのだから、どうにもタチが悪い。
気づけば前にまわされた指先が、汗を吸ったシャツの下からゆるりと腹を撫でる。
少しばかりつめたい指先に、ああまたこの人は性懲りもなく空調で身体を冷やしたんだなと思う。
ていうかさっきからこの人の、風呂上りらしい石けんの匂いが堪らないのに、
この冷えた身体が、少しずつ熱くなっていくのが好きなのに、ああでも絶対このままなだれ込んだら
後悔するっていうか一刻も早く着替えたい現状は変わってないのだから！！

「～～～ッ戒！！！」

なんとかその腕を振りほどき、勢いついでに彼の身体をベッドに押し倒した。
布団に散らばる髪がどことなくしっとりしてることに気づく。
自分で乾かしてないんだな、風邪ひくぞちくしょう。
きょとんと見上げるそれがなんだか幼くて、余計に顔が赤くなる。なんでオレばっかり。



「……すぐ、風呂はいる、から。待ってて。」

なんとかそれだけ口にして、オレは着替えを手に部屋をとびだした。
空調の効いた部屋の中、確かに汗はひいたはずなのに暑くて仕方ない。
右の首すじがいやにそわそわする、ああ早くシャワーを浴びてしまおう。

だからその後、残された彼がベッドの上でおかしそうに笑っていたことなんて、オレは知らない。



fin...

この後英田さんはベッドの上でそのまま布団もかけず寝ちゃうので、
岸太くんが戻ってきてから布団に入れ直してもらって
あっためてもらいながら寝ます。いちゃいちゃしながら。
ああもうちくしょーリア充爆発しろよ！！！！くそ！！！！(←書いた人

なんていうか英田さんは岸太くんの汗の匂いとか好きそうだなぁって。おひさま的な。
チヒロとかの汗はもうちょい男くさいと思う。円ちゃんは健康的な感じ。
英田さんの汗はなんか薄そうなんだよな…塩分的ななにかが。しらんけど。
わたしもきしたくんのおみみはくはくしたいです