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タグで日記を手打ちするのが面倒になった、 ダメな感じの人が書く、 タメにならない日記。
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最近真面目に寒くなってきましたね…^q^
お陰で脳内がほもほもしてます┌(┌^o^)┐ おっと通常運営か。
いっときがっつり絵を書くと大体がっつり文章書きたくなります。
私の場合は絵と文の創作意欲は大体交互にやってきます。

そんなわけで文章投下です。
だって某方がいいっていったもn

*****
※R18だよ><


ふと目を開くと、部屋はまだ暗かった。どうやら夜は明けていないようだ。
寝起きはいい方だと思う。ついでに寝付きも。
目覚ましに起こされるか自然と目が覚めるか、
どちらにしても一度目を開けるとそれが身体のスイッチになっているようで、
昔から二度寝はあまり得意じゃない。なんとなくもう一度眠る気分になれないのだ。
反面、一度寝入ると随分深く眠っているらしく、ちょっとやそっとのことではそうそう起きない。
夜中にあった地震なんて一度も気付いた試しがないので、
深夜に大震災なんてあったときはきっと逃げ遅れるんだろうなと他人事のように思う。
だから、ちょっと寝付きが悪い隣の恋人が寝返りをうったり、
その体温がベッドからそうっと抜けるようなことでは、オレの意識を起こすことは中々に難しい。
(けどこれは、さすがに、なぁ。)
なにやらさっきから、首と肩のあたりがくすぐったい。ふわふわと髪の毛が揺れる。
薄い手のひらが服の下から肌を撫でつけて、そしてなにより、布団よりあたたかく重いなにかが全身にのしかかっていた。
別に不快ではないものの(だって原因なんて分かりきっている)、これで起きなかったら多分それは気絶とかやばいやつだ。
お陰さまで目覚めのスイッチが入ってしまったオレは、そろっと原因に声をかける。

「…かーいー?なにしてんの?」
「起きた?」

ふふ、と彼は笑ってから、ちゅ、と首筋にキスをくれた。少しだけ舐められる。
触れた舌も、ささやかな吐息もあたたかくて、気持ちがいい。
なんだろう、よくわからないけど、彼は随分機嫌がいいみたいだ。
オレが完全に起きたせいか、彼の手はさっきよりも大胆に素肌をなぞっていく。
胸を撫で、脇をつたってから背中に指を差し込んで、ゆっくりと腰まで下がる。何度も。
なんだか身体を洗われているようなそれが、くすぐったいと彼に伝えると、いいから触らせろよと一蹴された。

「だって、俺が先に起きてるとか、ちょっとめずらしいだろ。」
「…起きちゃったの?」
「なんか寝れなくなった。」

そういうと今度は鎖骨を甘噛みされた。噛むというより、歯で撫でられたみたいだ。
寝れなくなったからってなんだそれ、と思ったが、まあ、彼の言い分もわからなくもない。
オレだって、まだ眠っている彼の寝顔を眺めたり、起こさないようにその髪に触れたり、
中々覚醒しない彼を見守ったりするのは好きだ。というか、半分くらいは日課だけど。言わないけど。
だから彼の行動を咎めることはしない———でもやられっぱなしはいただけない。

「戒ばっかずるい、」
「べつにずるくない……、」

オレが服の裾からするりと手を差し込むと、彼は小さく息をのんだ。
薄い皮膚の奥の腹筋が固くなったのがわかる。ほんとこの人腰が細い。
さら、さら、するり。肋骨を指でゆっくりと探りながら撫でる。
彼の呼吸にあわせて動くそれを堪能しているうち、ぴったりと身体を重ね合わせた。
ゆっくりと上下する腹部、合わさった両胸から響くトクントクンというあたたかい音は全身に広がって、
目を閉じるとまるで一つになったみたいだ。ほんの数ミリ、間を隔てる服の布地がひどくもどかしい。


「……っ、」

ぴくり、と彼の身体が小さく跳ねる。
オレがもう一度、中指で尻の筋をそうっと撫でると、彼はゆるゆると息を吐いた。性感帯というやつだ。
少しずつ、ふれるかふれないか、そんな風に彼の素肌を辿っていくと、じわじわ、じわじわと体温が上がっていく。
元より彼の体温は低い。こうして体温が0.1度ずつ上がるのを、自分の肌で感じられるのは一つの楽しみだ。
程なくして、彼が耳元で囁く。

「………する?」

しめやかなそれは、そっと鼓膜を揺らして全身に染み渡った。
くすり、と笑いそうになるのをオレはなんとかこらえて、頷いた。

「こんなかわいく誘われちゃったからな。」
「…先に誘ったのお前だろ。」
「うそー?」

不服そうな顔をつかまえて、深く、ふかく、やわらかなキスをする。
まだまだ暗い部屋の中、音すらも漏らさないように、ひっそりと。
なんでだろう、今日はとても彼を甘やかしたい気分だ。
伸びてくる舌をゆっくり唇で吸いだしながら目を開けると、ほんの少しの朝日に照らされた瞳と目があった。
オレが大好きないろ。

このいろを、とろとろに溶かしてしまいたい。







いとしい、とか、かわいい、とか。
この状態でそう思えるのは、やっぱり惚れた欲目なんだろうなぁと、
目の前でそそり立っている熱棒を見つめながら思う。ふるり、と震える様すらなんだかかわいい。
舌を伸ばせば届くそれは、てらてらとオレの唾液にまみれていた。
後ろに差し入れた指の腹で内壁をなぞると、声にならない声がほろほろと落ちてくるのだ———たまらない。

「あ……やっ、ぅう…っ、」

あまりのその熱さに溶けてしまいそうになりながらも、3本の指を奥へ奥へと進めていく。
その度に彼の腰は逃げをうとうとするのだが、オレの顔に股間を押し付けたくはないらしく、
必死に脚を震わせてこらえている。細い太ももが引きつっていた。
別に押し付けてもいいのにな、と思いながら、オレはさながらアイスを舐めるよう熱棒につつと舌を這わせた。
比較的ゆるやかな刺激に、吐かれた息は安堵のそれだ。ふと四肢から力が抜ける。
オレが少しだけ指を引き抜いて、手前のしこりを撫でてやると、
途端彼はびくりと身体を引きつらせた。

「やっ!あ、…そこ、アッ、!」
「きもちい?」
「ふぅ……ッ!」

彼は頷きこそしなかったが、目の前の性器からはついにとろりと密が溢れだす。
外では徐々に太陽が上ってきているのだろう、少しばかり明るくなった部屋の中、
薄ぼんやりとそれが浮かぶ様はなんだかきれいで、美味しそうだ。
とろとろと垂れていく雫に舌を伸ばしたくなるのをぐっと堪えていると、
やがて密は糸をひいてオレの首にしとりと落ちた。たまらなく絶景だ。

「やだ、見んな…ッ!!」

寝そべったオレの頭に彼がまたがっているこの体勢でそれは無茶だよ、
そう口にする代わりに、オレは密の溢れたその先にちゅうと吸い付いた。
ひああっ、と頭上で嬌声が聞こえるのと同時、彼の膝ががくがくと笑い出す。
ぎり、と彼がベッドの縁を握り締める音がした。
前も後ろもおさえられてどうすることもできず、力の入らないまま、
徐々に彼が理性を手放していく———まぁ、オレのそれは随分先に消えていたけど。

「アッ、あい、んんッ…!」
「…はっ、ね、出して…?」
「んやっ…あ、も、ゃあうぅ…ッ、」

何度も震え、吐精すまいと強ばる下腹を眺めていると、思わず口元がゆるむ。
かわいい、かわいい、いとしい。
気付けばオレは、衝動のまま性器に食いついていた。悲鳴みたいな嬌声が上がる。
左手で腰が落ちてしまわないよう抱えながら、小さな尻たぶに指を食い込ませる。
ぢゅ、ちゅ、と濡れた音に、くちりくちりとオイルと内壁から漏れるそれが混ざった頃には、
彼の腰は時折痙攣しながらゆらゆらと揺れていた。

「イッ、あ!あぅ、でるっ…でちゃ、、ァアッ———っ!!」



オレがようやく口を離すと、力の入らない身体がへたへたと降りてきた。
触れたところから伝わる体温は随分と上がっていて、抱きしめれば熱いほどだ。
ほこほこと満たされた気持ちで腕の中の恋人を見やると、耳まで真っ赤にした彼の熱い舌が、ぺろりと頬をなぞる。
なんだか申し分けなさそうなそれに、そういえば、少し精液を顔で受けたかもしれないなと思った。
最後に彼はしっとりと唇をあわせると、もう見てられないとばかりに顔を逸らした。

「…ばか……。」

蚊のなくような声でそういう彼は羞恥心の限界なんだろうか、うなじまで赤く染まっているのは中々にめずらしい。
部屋は色を識別できるほど明るくなっていた。夜明けだ。
オレはくるりと体勢を入れ替えると、赤みの引かない彼の顔じゅうにキスをした。
音もたてないほどささやかな触れ合いでも、彼を煽るのには十分だったようで、
背にまわされた腕が物足りないとそわそわ動いた。煽られるのはオレも同じだ。

「…かわいい。すき。」
「っきし、」

うっすらと目を開いたまま、オレは自分の名前を飲み込んだ。触れる息が熱い。
キスをするとき目を閉じるのが勿体無いと、思い始めたのはいつ頃だろう。
彼の瞳がぐずぐずと、とろとろと溶け出すのを間近で見ていられる、こんな特等席は他にない。
(もっと、もっと溶けて、)
苦しそうに彼が酸素を求めるから、ほんの少しだけ口をずらしてあげると、彼はとろけた顔で言う。

「…………ッ、」

99%、それは吐息の声だったけど、オレは自分の顔がにやけるのがわかった。
頬のあたりがゆるゆるだ、はずかしい。
しってるよ、言いながら、朝日に照らされた瞳にそっと口づけた。
じわりと漏れる涙は少しばかりつめたい。

きらきらととろけたオレだけのいろは、まだまだ甘くなる。


fin.


*****

かわいいっていう岸太くんがかわいいっていうはなし(そうだったの)
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